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「その指輪は別名『タイムリング』全部で5種類、赤、青、緑、黄、紫の5色。羽流がつけてる赤とその生徒会長がつけてるっていう緑の2つが確認されてるわけね」
「タイムリングですか…?」
「時間の指輪…」
「亜希さん、それでその指輪にはどんな意味が?」
結衣さんが姉さんに聞く。
「その名の通り、時間を越えることができる指輪よ」
その場の全員が目を丸くして驚いた。
え?時間を…越える…?
「あははははは!ちょっと待てよ、そんな馬鹿な話あるか!なんだよ時間越えるって」
静寂の中、大声を出して笑ったのは渉君。
「てめぇ!姉さんのいうことが信用できねぇのか!?」
「じゃあお前は信じてるのかよ!?」
渉君の胸倉を故巣さんが掴む。
「やめろ、お前らが争ってどうする」
その間に拳君が入り仲裁する。
「ようするにタイムスリップってことですか~?」
「ドラ○もんみたいだなー☆」
「でもやっぱりいきなりは信じれないかな…?」
「ふふ、それが正しいと私も思う。別に全員が信じるとは思ってなかったさ、ただ…事実だ」
姉さんの言葉の重みが全員に伝わる。
恐らく大半が信じたでしょう。
「それで、亜希さん。そのタイムスリップの条件は…?」
那津さんの質問に首を横に振る。
「そこまで詳しいことは分からないわ。でもその指輪を渡したのが学園長ってことは」
「なにか知ってるどころか学園長は時間を越えたがってるってことか」
僕にこの指輪を渡したのも全部利用するため…。
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