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昼休み…
『じゃあ僕、職員室に用があるので』
ターゲット移動。
「って…佐奈ちゃん!供花ちゃん!なにしてるの!?」
「なにって」
「羽流の弱点探し&彼女の有無」
「だからってストーカーは駄目でしょ!」
「じゃあ麻美は戻りなさい」
・・・・・・・・
☆ ☆ ☆
羽流君は普通に廊下を歩いている。
「なにも変わったとこはないわね」
「待って…!あれは…」
そこに現れたのは2年生の花吹雪先輩。
あの男ったらしで有名な…!
「なんか楽しく談笑してるわよ」
「まさか…」
特に何もなく2人は分かれる。
「特にないみたい。でも2年生とも仲がいいなんて…」
羽流君は先輩にもモテるのかな?
☆ ☆ ☆
『失礼しました』
羽流君が職員室での用事を終え、でてくる。
「これといって手がかりないわね…」
「そうね…」
もう私たちも飽きて戻ろうとしたとき。
「「「あ!」」」
羽流君が廊下に落ちている空き缶やペットボトルなどを拾ってゴミ箱に捨てていた。
「「「やばい…かっこいいいいい…」」」
誰にも見られてないのにきちんとしてるんだな…。
こういうとこから羽流君の優しさは本物だって実感できる。
「そういえば…」
私は思い出したようにポケットから1枚のハンカチを取り出した。
「まだ…持ってていいかな?」
これが羽流君と私の唯一のつながりですから…。
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