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「おーい優子さーん」
「げっ…!なにかな?拳君」
「今、すごい嫌な顔された気がするんだけど…」
「え?すすするわけなじゃん!」
栗原優子さん、ボーイッシュな雰囲気と金髪ながら気さくなギャップで一部の男子に人気がある。
恥ずかしながら林間学校で俺は優子さんに恋をしてしまった…。
「今なにしてるの?」
「んーと、羽流君待ち!」
俺の期待が音を立てて崩れ落ちた。
「いいいいいっしょに帰るの・・・・?」
「約束はしてないんだけど待ってる!」
「そそそそう…」
俺は静かにその場を後にした。
「こうなったら羽流だ!羽流と一緒に帰れば優子さんとも帰れる!」
俺は羽流を探した。
「まずは図書室!」
「あ、戸崎君、それはこっちよ!」
「あ?まじか…はぁ疲れたぜ」
「だから別に生徒会の仕事なんて手伝わなくてもいいのに…」
「なんだよ朝比奈、俺がいると邪魔か?」
「べつに////そうでは…ないけど///」
「普通な、男ってのは女が困ってるときは助けるもんなんだよ。よっし!がんばろうぜ!」
「ふふ///ありがと」
「みせつけてんじゃねえええええええええええええ!!!」
猛ダッシュ。
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