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『多目的教室』
「ここで何してんだ?」
「さあ?☆」
俺と桜は教室の中に入る。
「おーきたか桜。って…誰だこの変態面」
泣かない!だって俺、強い子だもん!
「あれ?拳君どうしたんですか?」
教室では教壇に無花果先輩、机には羽流、憂歌、那津が座っていた。
「桜が大変そうだったから代わりに持ってきたんだよ」
持っていたダンボールを置いて俺は言う。
「そっか~桜を助けてくれてありがとね~」
「いやいや、そういや羽流。昇降口で優子さんがお前を待ってたぞ」
「へ?僕をですか?じゃあ待たせるの悪いし僕はこれ…『ガシィ!』」
帰ろうとした羽流の腕を那津がしっかりと掴む。
「あのー…那津さん…」
「駄目」
「そうだぞー☆いっちーに協力する約束だろ!☆」
「諦めろ羽流」
「えへへ~無花果先輩からは逃げれないよ~」
いったい何するかは分からないがどうにも抜け出せそうにはない雰囲気だなこれ。
「すみません拳君。優子さんにこの状況を伝えてもらっていいですか?」
「了解した。じゃあな」
俺は多目的教室をあとにした。
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