第1話

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「少しくらいなら大丈夫ですよ」 「本当に!?ありがとう!」 「なっ!羽流!!なんでだよ!」 喜ぶ咲夜さんとなぜか慌てる渉君に僕は囲まれている。 「咲夜さんには助けてもらったお礼もしたいので…」 「そっか…それなら仕方ねぇな俺もいってやるよ」 仕方ないって言いながら顔がにやけてますよ渉君。 「は?アンタは来なくていいわよ」 「なんでだよ!?」 「那津。アンタも来るでしょ?羽流の歓迎会」 「完全にスルーされた!!」 咲夜さんは渉君を無視しながら僕の隣…那津さんに話しかけていた。 すると那津さんは椅子から立ち上がって僕の方を向いた。 「ふざけんな!私、あんたみたいな男、大っっっっ嫌い!!」 そう言い残すと教室を後にしてしまった。 「「「…………」」」 数秒の沈黙を挟んで 「…羽流、なにかしたの?」 「……全く持って身に覚えがありません」
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