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「また逃げてきたの?」 『……女子が怖かった(泣)」 「五十嵐ラブだよね、うちのクラスの女子達は」 松橋は作業を止めて俺の方を向く。 俺も近くにあった椅子に座った。 『ホントっ、五十嵐と話しただけであんな睨まれたらたまったもんじゃない!』 「イヤ、それだけじゃないと思うなー」 『??なんで?』 それだけじゃないって言われても、ついさっき五十嵐と話しただけで女子たちから鬼の用に睨まれたんだけど。 「だってさ、天城と一緒にいっつも笹原がいるんだぞ!そりゃー、笹原と五十嵐、あのイケメンコンビを一気に取られたら流石に女子達もねぇ…」 なんだ、原因は光にもあったのか。 そうだよ。忘れてた。 光もイケメンだ。 ほっとく女子達はいない。 いつも一緒に居すぎて忘れてしまってた。 .
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