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始業式が終わると同時に
俺は人を掻き分け、
ダッシュで体育館を出た。
今日の天気は
雲一つない快晴だ。
俺みたいな奴には全く似合わない、綺麗に透き通った空模様。
"秋晴れ"とはこのことだろう。
生ぬるい風が
身体全体を包み込む。
"涼しくて気持ちいい"
…とは言い難いが
あの体育館よりはいくらかマシか、とは思う。
そんなことを考えてるうちに
俺の背後からは何百人…いや、何千人もの生徒がぞろぞろと体育館を出て、コッチに向かってきていた。
これら生徒は今からそれぞれ自分の"クラス"たる"居場所"へ向かう訳で、
誰一人そのことには
何の抵抗も覚えない。
最近、俺は一体何組に所属してるんだろうか、なんて時々思ったりする。
しかし、
記憶というものはとても曖昧なモノで…よく覚えていない。
ま、分かった所でその"クラス"とやらに行く気はさらさらないんだけど。
めんどくさいからね。
あ、
ちなみに俺は鈴丘高校1年
中津俊汰 -ナカツ シュンタ-。
って、偉そうに
高校名語ってるけど
実は、
ココに来たのは今日で4回目。
俺は
いわゆる、サボリ魔だ。
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