~第4章:異変~

4/21
前へ
/232ページ
次へ
… 「どーやって帰る…???」 『やだぁぁ~…。 今帰ったらずぶ濡れになって 風邪引くよぉ~~……。』 「でも、帰らねぇと…。 たぶんこれからもっと雨が強まるだろ。」 『知らなぁーい…。』 … 「―――― 水谷…? お前、どうした?」 『…え?別に何もないよ~…。』 「………。」 やっぱ、何かおかしい…。 水谷の顔は図書室に居た時よりもさらに赤くなっている。 綺麗な瞳もどこか曇ってるように見えるし、何より…しっかり者のビシッとした水谷が左右にフラフラしている。 …口調もかなり怠いカンジがする。 たぶんこれは照れてるとか、ふざけてるとか、 そんなんじゃない。 おそらく――――… 熱だ。
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加