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(とは言ったものの…)
「(なんだこの有り様!!)」
平隊士の雑魚寝。
ダニだらけの布団。
うるさい隊士たちのいびき。
「(寝れない!)」
平隊士は隊部屋。組長は
相部屋、もしくは三人。
(明日からの雑務に涙が出る…)
「………水でも飲みに行こう」
「お!」
隊部屋より少し離れた廊下の奥。
そこには丁度月明かりが照す縁側があった。
(ちょっと肌寒いけど…、蒸し暑い隊部屋よりましだね!)
縁側に出ると少しだけ欠けました月が視界に入った。
「きれぇ「うぃあわふぁ?」
「え?」
声のした方を見ると膝に干菓子が沢山置いた沖田先生が頬っぺたをパンパンにして見ていた。
「沖田先生…💧」
(盗み食い…💧?)
「ほふわほおほへぅおふぃふぁ?」
「沖田先生…口の中のものを無くしてから喋ってください」
ゴックン
「こんな所でどうしたんですか?」
干菓子を一つ指先でつまみ食べるかと差し出して来たのをお礼を言って受けとると口の中に放り込んだ。
「寝苦しかったので気分転換です」
「あぁ、相田さん達のいびきでしょう。私たちの部屋にも五番隊のいびきがきこえますよ」
ニコニコと笑いながらまた違う干菓子を差し出して来たのを私もお礼言い受けとる。
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