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時は幕末 文久3年(西暦1863年)
京はペリー来航により尊皇派(天皇を敬い外国人を追い出そうとする人々)、佐幕派(幕府に見方してる人々)とに大きく別れ白波を打っていた。
京都守護職
松平肥後守御預(まつだいらひごのしょくおんあずかり)
壬生浪士組宿所(みぶろうしぐみしゅくしょ)
「ハアア―!!」
「ヤァァ!」(バン!ドン!!)
「トシ!」
「 ! 近藤さん、もう帰ったのか」
「あぁ、なんせ浪士組初の入隊試験、すっぽかすのはいかんからな!」
「…そうだな」
ここ、壬生浪士組宿所ではまだ雪融けもままならない春、新たな仲間を迎えようとしていた。
「一同止め!!整列!」
(ザッ)
竹刀を持った幹部隊士が空き手をあげるとさっきまで竹刀を振るい合っていた受験生達は各々竹刀を下ろし、その男の元へ集まった。
「どうだ総司、目ぼしい奴は居たか?」
眉間にシワを作った男が竹刀を持った男に近寄った
「あ!近藤さん!!」
「今帰ったよ」
"総司"と呼ばれた男は眉間にシワを寄せた男そっちのけで大柄な男に駆け寄った。
「局務お疲れ様です!!」
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