16歳

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恋に堕ちたあたしは、次の日には女子バスケ部に入部届を出してしまった訳で。 我ながら至極単純なんだけど、年上のあなたに近付く手っ取り早い方法はそれしかなくて。 高一のあたしが思い付く精一杯だったの。 練習中のあなたは凄く真剣で。 ボールを追う目がキラキラしてて。 何より、上手だった。 この人は本当にバスケが好きなんだ…って、思えたの。 あたしはと言うと、自分の練習より、あなたを目で追う事にいつも必死だった。 そうやって、あなたのバスケを見て、離れようと決めてたバスケをもう一度好きになれた。 今でもバスケに関わっていられるのは、慧チャンのおかげ。 ありがとう…。
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