2章 出会い

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どういうことだ? 行織は恐る恐る鬼塚に近づく。 気絶していた。 鬼塚は目を白黒させ、頭の上のひよこちゃんが宙を舞っていた。 行織はあることに気ずいた。 俺…きっと、勇者か何かだったんだ!! 「違うわよ」 「ふえ?」 聞いたことのない声がいきなり発せられ、行織は情けない声を漏らした。 行織は声が出た方角に目を向ける。 目の先には一人の女の子が映ってた。 あの娘だ…! 彼女はサラサラした髪を風にたなびかせ、キレイな白く凛とした顔をこちらに向けていた。 可愛い。じゃなくって!! 「な、何のことだっ!?」 行織はドキドキする胸を必死に落ち着かせながら言った。
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