1章 日常

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チュンチュン…チュン。 鳥たちが今日も騒がしい。 「はぁ…今日からまた学校か…」 行織はダルいからだを起こしながら呟いた。 俺の名前は木下行織(いおり) 俺の通う学校は今日から2学期、至って普通の高校だ。 行織は着替えて階段を下りる。 めんどくさいなぁ…と思いながら 歯を磨き、顔を洗い…。 ふと、行織は思った。 俺…やりたいことあったっけ…? 毎日アニメを見て、可愛い娘がでる度、一人虚しく興奮してる。 成績だって良い方じゃない、下から数えた方が簡単かも。 「いつまで顔洗ってるの!?早くご飯食べなさい!」 ……母だ、うるさいな 仕方なく行織はリビングへ向かう。 リビングには母、父、妹が朝飯のパンにジャムをつけ食べてた。 俺マーガリン派だけど。 行織は椅子に座り、母に話し掛けた。 「マーガリン、プリーズ」 母は3秒程考え、こう言った。 「ノー、マーガリン」 「………………………」 俺の人生、終わったな。
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