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ふと、鬼塚が誰かの頭を掴んでることに気づいた。
あいつは……そうだ!皮矢だ。
皮矢もあまり友達が居ないことで鬼塚に目を付けられてた。
「いおりー!どこにいる!」
鬼塚叫ぶ。
……とりあえず降りよう。
「な、何?」
「遅ぇよ!コイツ(皮矢)が調子乗ってからよ、行織、お前コイツボコセ!」
行織は愕然とした。
コイツ馬鹿か!?何処まで人を馬鹿にしてるんだ!
「お、俺が皮矢を殴んの??」
恐る恐る聞く、答えは分かってるが…。
「そうだよ。俺は結構停学喰ってるからな、お前がやれ」
「で、でもさ……」
嫌だ………
「あ゛?俺たち友達だよな?やってくれるよな?」
俺は……何のために生きてる?鬼塚にいじめられる為か?鬼塚の良いなりになるためか?
違うだろ!?俺は…俺は……俺は!!
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