藤堂くん、告る

3/8
前へ
/28ページ
次へ
柊の肩がびくりと震え、恐る恐るというように振り返る。すごく警戒されてない?大丈夫か俺。 「柊、放課後あいてるか?少し話したいことがあるんだ」 「だ、大丈夫だよ」 顔色全然大丈夫そうじゃないですよ柊さん。下ばかり向いて此方に目を合わせようとしない。至ってフレンドリーなはずの柊の様子が明らかにおかしかった。 「柊、顔色悪いぞ。具合悪いんじゃ…」 「大丈夫!だよ!」 柊は走って教室に戻っていってしまった。告白前に先行き不安だ。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加