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「柊ぃ!?」
「え、なにっ?」
驚きのあまり相原は教室に響くくらい声を荒げ、がたんと立ち上がった。名前を呼ばれた柊(ヒイラギ)も反応して立ち上がって此方を見た。教室中も俺たちに注目。俺はすかさず柊に出任せで話した。
「すまない、柊。相原の言う柊は植物の方だ」
「え、…そ、そうなんだ?」
俺の説明にキョトンとしつつも柊は一応納得し席についた。周りの女子と話している。
「リアクションもでかくてどうするんだ相原。まあ座れよ」
「よ、余計なお世話だ!」
相原も座り直し、俺たちに注目していた奴らもこちらを気にしていなかった。
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