帰り道

6/7
前へ
/7ページ
次へ
「せん゛ぜ…、み゛、魅月せんせ…っ」 嗚咽混じりにハナ太郎は魅月先生の名前を呼ぶ。 「あ゛りがとう゛ござい゛まず……ッッ」 「……ひっでぇ声だな。」 また泣き出したハナ太郎は鼻水声で酷いダミ声である。 泣きながら自分に抱き付いてくるハナの背中に手を伸ばし、魅月先生は大柄なその身体を抱き返す。 満点の星空のした、好きな子が泣いていて、しかもしっかり抱き合ってると言うのに… (………こんな絶妙なシュュチュエーションでも口説かせて貰えないなんてなぁ…💨) あんまり恥じらい無く泣かれるから、とても口説けた物じゃない。 魅月先生は苦笑しながらハナ太郎の頭を撫でた。 「ハナには敵わないよ……。」 Fin. image=456605435.jpg
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加