9<金策…一番強いのは>

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竹刀を振るっては受け流し、振るっては打ち返し、が繰り返されている。 どちらも負けず劣らず。 だが、沖田が得意の技。 三段突きで、 土「勝者、沖田総司!」 沖田が勝ちを収めた。 沖「白さんっ!勝ちましたよっ!!」 と沖田は、一目散に白のもとへと行く。 そして、きらきらした笑顔で白に言った。 白「良かったですね。良い試合でしたよ、沖田さん。」 そんな沖田に、白もいつもの笑顔で答えた。 黒「よぉ~しっ!!次は平助とだっ!!」 と黒がわくわくしている様子で、準備運動をする。 沖「平助って、あんななのに意外と強いんだよね。」 黒「おぉ!!強くなきゃ困るぞ!!」 沖田のその言葉にも臆さず、黒はそう言い、 黒「じゃ白、に沖田!行ってくるな~!!」 と走って、白と沖田に手を振りながら、試合に向かって行った。 第五試合、第一試合勝者黒対第二試合勝者藤堂。 藤「お手柔らかに。」 そう言う藤堂に、黒は 黒「あははっ、手加減なんか知らないって!!全力でやろうぜっ!!」 と笑い飛ばして、竹刀を構えた。 土「始め!!」 その合図と共に、二人は動き出した。 黒の重い一振りを、藤堂も負けずに受け止め、弾く。 背格好も似ている二人、白や沖田は、黒の勝利を確信していた。 黒「これで勝って、白と試合したいんだっ!!」
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