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竹刀を振るっては受け流し、振るっては打ち返し、が繰り返されている。
どちらも負けず劣らず。
だが、沖田が得意の技。
三段突きで、
土「勝者、沖田総司!」
沖田が勝ちを収めた。
沖「白さんっ!勝ちましたよっ!!」
と沖田は、一目散に白のもとへと行く。
そして、きらきらした笑顔で白に言った。
白「良かったですね。良い試合でしたよ、沖田さん。」
そんな沖田に、白もいつもの笑顔で答えた。
黒「よぉ~しっ!!次は平助とだっ!!」
と黒がわくわくしている様子で、準備運動をする。
沖「平助って、あんななのに意外と強いんだよね。」
黒「おぉ!!強くなきゃ困るぞ!!」
沖田のその言葉にも臆さず、黒はそう言い、
黒「じゃ白、に沖田!行ってくるな~!!」
と走って、白と沖田に手を振りながら、試合に向かって行った。
第五試合、第一試合勝者黒対第二試合勝者藤堂。
藤「お手柔らかに。」
そう言う藤堂に、黒は
黒「あははっ、手加減なんか知らないって!!全力でやろうぜっ!!」
と笑い飛ばして、竹刀を構えた。
土「始め!!」
その合図と共に、二人は動き出した。
黒の重い一振りを、藤堂も負けずに受け止め、弾く。
背格好も似ている二人、白や沖田は、黒の勝利を確信していた。
黒「これで勝って、白と試合したいんだっ!!」
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