想い

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広場の周りにはいつの間にか野次馬が集まっていた。 「あれが魔獣のロロノア・ゾロ。」 「怖えぇ!」 「あいつ血だらけだぞ。」 その中から先ほどの少女、つぐみが出てくる。 つぐみ「お兄ちゃん!!!!」 「お嬢ちゃん!危ないよ!」 つぐみ「危なくなんかないもん!」 ゾロはつぐみを見る。 つぐみ「ごめんなさい!お母さんの為だからといってお兄ちゃんを騙して。」 母親「つぐみ!勝手に何処に行くの!」 つぐみ「どうしてもお兄ちゃんに謝りたかったの!」 母親「つぐみ………。本当に申し訳ございませんでした。私が捕まらなかったら、こんな騒ぎにはならなかったのに…。」 ゾロ「お前らを責めるつもりはない。むしろ、巻き込んで悪かった。」 ゾロはつぐみの頭を撫でる。 ゾロ「いい夢を見せてくれてありがとう。」 そういうと野次馬が道を開ける中まっすぐあるいていく。 母親は振り向かないゾロに頭を下げ続けた。
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