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湖の上には一人の少女がいた。
ゾロ「く…いな…」
くいな「ゾロ。」
くいなはこちらに歩いてくる。
くいな「ごめんねゾロ。」
ゾロ「くいな…なのか…」
くいな「そう、くいなよ。ゾロ、私…」
ゾロはくいなを抱きしめる。
ゾロ「お前……約束はどうしたんだよ!」
くいな「……。」
ゾロ「…俺……お前との約束守る為にここまできた。」
くいな「ゾロ。」
ゾロ「なのにお前は……………なんで死んじまったんだよ…」
ゾロは涙を流した。
くいな「……ごめんね。」
チョッパー「………。」
ナミ「ゾロいたの!?」
チョッパー「しっ!静かに!」
どうやらチョッパーがゾロを発見し、全員に子電伝虫で伝え集合していたらしい。
ナミ「なにあの子。」
ロビン「ゾロはくいなって言ってるわ。」
くいな「でもね、聞いてゾロ。私はこの刀の中にずっといたよ。」
ゾロ「えっ?」
くいな「ゾロのそばで一緒に戦ってるよ。だから、ゾロが大剣豪になったら私も大剣豪。私が大剣豪なら、ゾロも大剣豪。」
ゾロ「………。」
くいな「もしそうなったらいつか天国でどちらが真の大剣豪か勝負よ。」
ゾロ「くいな…」
くいな「だから、泣きたい時や辛い時は私を思い出して。」
ゾロ「……天国で真の大剣豪かけて勝負か…」
くいな「何?私に負けるのが怖いの?」
ゾロ「そ、そんなんじゃねぇ!」
くいな「じゃあ、いいわね!」
くいなが手を差し出す。
あの日と同じ満月の下再び誓う。
ゾロ・くいな「約束だ!」
くいな「ありがとう…ゾロ。」
ゾロ「…あぁ。」
くいな「大好き…」
くいなはそう言って消えてしまった。
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