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しばらくぼーっとしていたゾロは、涙をふき再び酒を飲み始める。
すると森の奥からズルズル、ズルズル、ヒックという音が聞こえた。
ゾロ「誰だ!」
チョッパー「ジョロ~!」
見つかったのでゾロゾロと出てくる。
ゾロ「な…お前らいたのか!!!」
フランキー「うわああぁぁん!お前良かったなぁ!」
ブルック「私涙が止まりません!」
ウソップ「ズルズル……お前辛かったなら言えよなぁ!」
ロビン「一途なのねゾロ。」
ナミ「ヒック…もぅ!早く帰るわよ!」
ルフィ「そうだ、帰るぞゾロ。サンジが美味い飯作って待ってる。」
ゾロ「……ああ…。」
チョッパーは帰る前にと鼻水をジュルジュル言わせながらゾロの怪我を手当てする。
そして、みんなはゾロと一緒に船へ帰る。
サンジ「遅かったな、くそマリモ。」
ゾロ「うるせぇ。」
サンジ「なっ………そ、その…なんだ…無事で…良かった…。」
ゾロはその言葉を聞いて、気持ち悪いと言わんばかりに後退りする。
サンジ「な、なんだよ人がせっかく心配してやってるのに!」
サンジは怒るが、あることを思い出す。
サンジ「あぁ、そうだ。こいつがお前に話があるってさ。」
サンジの後ろから誰かが出てくる。
ゾロ「お前…」
そう、もんじだった。
もんじ「聞いてくれ…ゾロ。お前を売ったのは悪かった。けど俺の子供が……」
ゾロ「………子供がどうした。」
もんじ「…病気なんだ!薬が少ないらしくて…ここにはあるって聞いてここに来たんだが、治療費が高くて…金がないなら診ないって言われて…だから…ゾロの懸賞金を利用して……捕まっても後で助けるつもりだったんだ!!本当にごめん。」
もんじは土下座をしている。
ゾロ「…………。」
もんじ「くいなを使って…お前を誘きだして…本当に…」
ゾロ「もういい。」
もんじ「えっ?」
ゾロ「俺も理由も聞かず悪かった。早く子供連れてこいよ。優秀な医者ならここにもいる。」
チョッパー「そうだ!俺は優秀な医者だぞ!」
もんじ「ゾロ…」
ゾロ「治療が終わったら、一緒に酒でも飲もう。な?だから早く連れてこい。」
もんじは泣きながら子供の元に走った。
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