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そこの傷をなでるように手を動かすと、瞬く間に傷は消えていった。
「傷が…」
「さて、お二方。お立ち下さい。ここにいては危険です」
青年の指示に従い、二人は立ち上がった。青年は辺りを見渡すと、上を向いた。二人も上を向くと鳥のようなものが何羽も飛んでいる。しかも普通の鳥よりも大きい。
「早く行きましょう。安全な場所へとご案内します」
ついてきてください、と青年と言いながら小百合は飛び交う鳥を見ながら祐次のすそをつかんで歩き出した。
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