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その子は警備員と向き合うと、何の躊躇いもなく両腕を前に突き出す。
その手には、2丁の銃。
パパパパパンッ
軽い音ともに、撃った弾が次々と警備員に当たっていく。
しかも、一発で確実に倒れている。
道を塞いでいた障害がなくなったところで、彼女はいきなりアタシの方を向き、腕を引っ張って走り始めた。
「ち、ちょっと!何を…」
「大丈夫」
「へ?」
「これ、動物捕獲用に使われる麻酔弾だから……」
「…………」
喋ったと思いきや意外な発言。どう対処したらいいのかわからないわ。
それにしても結構可愛い声しているわね。
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