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「きゃっ!?」
「そのお宝、しっかり握ってなよっ!!」
「え、まさか……」
嫌な予感がしたときは、もう遅かった。
フード少女は、アタシを腕一本で抱えたまま空いた手に持っていた銃を撃ってから体当たりで窓ガラスをぶち割り、外に飛び出した。
ちなみに、忘れた人いると思うから言っとくけど、ここ……55階なんだからねっ!!
「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
一瞬の無重力後の急降下。
風が強くて、ネックレスが飛ばされないように指に絡めて握りしめているだけで精一杯。
目なんて、開けていられない。
とゆーか………。
「これ絶対死ぬぅううぅぅぅっ!!」
防衛本能が働いたのか、恐怖でなのかよくわからないけど、アタシの意識はそこでプツリと途切れた。
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