第一章 大樹から落ちてきた少女は

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「小屋のドアの前に座りこんでぐーすか寝てた。そんなことも覚えていないのか?」 ちょっと不機嫌そうな声に振り向くと、そこにはたくさんのお菓子が入った袋を持った遥が立っていた。 「お、遥、おかえり」 「ほら、霧也。お菓子」 「ありがとう、ハル」 「よかったですね、霧也」 「うん」 嬉しそうにト○ポを食べながら、霧也は首をかしげる。 「ユナは……どうやって戻ってきた?」 「それが……全く覚えてないのよ」 みんな一斉にアタシを見て固まる。 「ただ……助けられたことだけは覚えているわ」 「……詳しく聞かせろ」 遥の真剣な表情に、アタシたちは会話しながらもやっていたトランプを一旦中断して、あの窓ガラスをぶち破ってやってきた女の子のことを話した。
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