31人が本棚に入れています
本棚に追加
「小屋のドアの前に座りこんでぐーすか寝てた。そんなことも覚えていないのか?」
ちょっと不機嫌そうな声に振り向くと、そこにはたくさんのお菓子が入った袋を持った遥が立っていた。
「お、遥、おかえり」
「ほら、霧也。お菓子」
「ありがとう、ハル」
「よかったですね、霧也」
「うん」
嬉しそうにト○ポを食べながら、霧也は首をかしげる。
「ユナは……どうやって戻ってきた?」
「それが……全く覚えてないのよ」
みんな一斉にアタシを見て固まる。
「ただ……助けられたことだけは覚えているわ」
「……詳しく聞かせろ」
遥の真剣な表情に、アタシたちは会話しながらもやっていたトランプを一旦中断して、あの窓ガラスをぶち破ってやってきた女の子のことを話した。
最初のコメントを投稿しよう!