第一章 大樹から落ちてきた少女は

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裕也と霧也の質問攻めが終わると、2人とも驚いた顔をしている。 「ど、どうしたのよ?」 「ヒロ、もしかして……」 「もしかしなくもないですよ……。まさか、日本に戻ってきていたなんて……」 「え、誰?」 見れば遥と加恵も不思議そうな表情をしている。 遥たちは知らないのかしら? 「僕と霧也の知り合いです。ちょっと、会いに行ってみましょうか」 そう言うと、裕也にしては珍しく先に小屋を出てしまった。 霧也も、心なしか嬉しそうにそれに続く。 残されたアタシたちは戸惑いながらも顔を見合わせ、小屋を出た。
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