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「霧也っ!!」
加恵の腕から飛び降りた少女は、霧也の方に駆け寄る。
そして霧也も、自分から走り寄り少女に抱きついた。
「久しぶり……サク」
「久しぶり!相変わらず可愛いね~。アメいる?」
「いる」
抱きつく霧也の頭を撫でるこの人の声……あのときの女の子?
「ん?」
あまりにもじろじろ見ていたからか、こっちを向いた彼女はアタシを見つめてくる。
「あ、昨日の金髪ちゃんじゃん。霧也たちの仲間だったんだね」
フードを取っているから誰だかわかんなかったけど……よく見たら、服装同じじゃない。
気持ち良さそうに撫でられている霧也を見て微笑んでいた裕也は、未だに状況がわからない私たちの方を向いてこう言った。
「この方は、桜さん。
いつも僕たちが盗んだものを買い取ってくれている人です」
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