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「このバスに乗れば、乗り換えを含めて1時間くらいで着きますね」
バス停に着くやいなや、置かれていた時刻表を見上げながら呟く裕也。
「今日はちょっと大変そうだな……結菜嬢、しっかりやってくれよ!」
「わかってるわよ」
到着したあとは、裕也のハッキングで玄関ホールのロックを開け、アタシたちにしては珍しく正面から堂々と入って行った。
40階からは通気孔の中や非常階段を使って、警備員に見つからないように移動して……。
お宝にたどり着いた。
でも、それを盗ったとたん、待ち構えていたかのようにたくさんの警備員が現れて―――現在に至る。
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