序章 ダイヤの輝きと共に

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それが引き金になり、3人も各々警備員に襲いかかる。 アタシは人と人との隙間をうまくすり抜けて、部屋から飛び出した。 「待てっ!」 「逃がすなっ!!追えっ!!」 怒号と共にいくつもの足音で、何人かが追いかけてくるのがわかる。 逃走経路は頭に入っていたはずなのに、いざ追われると自分がどこにいるのかがわからなくなってしまう。 「っ…………」 目の前はT路地。 突き当たりで思わず立ち止まってしまう。 後ろと、それから右からたくさんの警備員が走ってきている。 囲まれたら終わり。 逃げ道は、左しかなかった。
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