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ヘリは大阪に向かう、すでに護衛艦隊と空母信濃は大阪湾に入っていた。
ヘリは、すでに降伏して開城した大阪城内に着陸する。
中村艦長が出迎えた。
「皆、無事で良かった」
城内には長州藩兵と薩摩の洋式軍隊が到着していた。
「あと、高杉晋作率いる奇兵隊の到着を待つばかりだがな…」
「何か?」
「長州が明日の朝に進撃すると言っている」
坂本が、いつのまにか隣に来ていた。
「坂本さん、藩兵と奇兵隊員とは仲が悪そうですね」
「奇兵隊は三千人以上は来るらしい」
突然に京の方向から大砲を発射する音が鳴り響いた。
「坂本さん、新撰組の芹沢派に近藤達が攻撃を仕掛けたようだ」
「我々と戦う前に同士討ちか」
「坂本さん、今なら芹沢を味方に付けられます、伏見に行きましょう」
艦長が話しを遮った。
「私が司令に話して来よう」
「私は薩摩藩兵千人を率いて伏見に行く、空からの援護をお願いする」
坂本は渋い顔をした。
「まったく薩摩隼人だな」
「私も行きます」
白拍子が中村の後を追った。
艦長は野崎達にも行くように指示した。
「爆撃のポイントを指示するように」
「了解」
野崎率いる特殊部隊50名が中村達の後を追った。
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