第五章 新撰組

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ヘリは大阪に向かう、すでに護衛艦隊と空母信濃は大阪湾に入っていた。 ヘリは、すでに降伏して開城した大阪城内に着陸する。 中村艦長が出迎えた。 「皆、無事で良かった」 城内には長州藩兵と薩摩の洋式軍隊が到着していた。 「あと、高杉晋作率いる奇兵隊の到着を待つばかりだがな…」 「何か?」 「長州が明日の朝に進撃すると言っている」 坂本が、いつのまにか隣に来ていた。 「坂本さん、藩兵と奇兵隊員とは仲が悪そうですね」 「奇兵隊は三千人以上は来るらしい」 突然に京の方向から大砲を発射する音が鳴り響いた。 「坂本さん、新撰組の芹沢派に近藤達が攻撃を仕掛けたようだ」 「我々と戦う前に同士討ちか」 「坂本さん、今なら芹沢を味方に付けられます、伏見に行きましょう」 艦長が話しを遮った。 「私が司令に話して来よう」 「私は薩摩藩兵千人を率いて伏見に行く、空からの援護をお願いする」 坂本は渋い顔をした。 「まったく薩摩隼人だな」 「私も行きます」 白拍子が中村の後を追った。 艦長は野崎達にも行くように指示した。 「爆撃のポイントを指示するように」 「了解」 野崎率いる特殊部隊50名が中村達の後を追った。
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