第二章

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ストーカー染みた行為だが、こっちは初恋と存在をかけているのだ。これくらいしても………。 スマートフォンをネットに繋ぎ仮想上の地図で優斗の位置を探る。 「見つけた!」 スマートフォンを凝視し、位置を覚えその脳に場所を刻み付けた。 「皆!近いわ。学校から数分の距離よ。優斗を驚かしに行きましょう。」 隊列を整え、まるで軍の行進の様に一子乱れぬ歩行見せた。これが恋する乙女の力なのか分からないが、異様な力が作用しているのははっきりと分かった。 「ふふ。待ってなさい優斗。あなたは……アナタハワタシノモノナノダカラ。」 1人呟いた言葉は何か狂気染みた物が感じられる。 幼なじみ担当がヤンデレも兼任する姿を垣間見た瞬間だった。
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