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星悟視点
頭、いてぇ!
優斗の叫び聞こえたので、店の別室から急いで来てみれば、如月と優斗のピンチだった。
とりあえず、勢いに任せて如月を助けてみたところ。
あれっ、何か俺、主人公ぽくない!
こんな美味しい役割はいつも優斗が担っていたが、何かフラグを立てた様な気がする、ついに俺にも運が巡ってきたか。
「如月、大丈夫か。」
一応声をかけてみる。本当にここでフラグを立てていたならば如月は赤面しているはず。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「!?」
どうやらフラグなど最初から立ててなどはいないらしい。
如月は赤面していた。無論、怒っているほうで。
男性恐怖症の如月にゼロ距離で触れている俺はただの変態だ。
直ぐ様立ち上がり、弁明する。
「如月、違うんだ。これはな………お前を助けようとしてだな。」
優斗が割った食器を見れば何とか信じてくれるだろう。
そう思って後ろを振り替えると、食器を机に綺麗置いている優斗に目があった。
食器は一枚も割れていない。割れる音も聞こえなかった。
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