第三章

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星悟視点 頭、いてぇ! 優斗の叫び聞こえたので、店の別室から急いで来てみれば、如月と優斗のピンチだった。 とりあえず、勢いに任せて如月を助けてみたところ。 あれっ、何か俺、主人公ぽくない! こんな美味しい役割はいつも優斗が担っていたが、何かフラグを立てた様な気がする、ついに俺にも運が巡ってきたか。 「如月、大丈夫か。」 一応声をかけてみる。本当にここでフラグを立てていたならば如月は赤面しているはず。 「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 「!?」 どうやらフラグなど最初から立ててなどはいないらしい。 如月は赤面していた。無論、怒っているほうで。 男性恐怖症の如月にゼロ距離で触れている俺はただの変態だ。 直ぐ様立ち上がり、弁明する。 「如月、違うんだ。これはな………お前を助けようとしてだな。」 優斗が割った食器を見れば何とか信じてくれるだろう。 そう思って後ろを振り替えると、食器を机に綺麗置いている優斗に目があった。 食器は一枚も割れていない。割れる音も聞こえなかった。
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