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世界のどこか
10年前に突如として現れた魔王がいると言われている町、通称【魔都】
その入口に4人の男女がいた
胸当てを着けた筋肉隆々の男カーン、杖を持ち身軽な軽装に身を包んだ男エッジ、白い修道服を着た少女マリア、そしてリーダーのレザーアーマーを着た少年ヒロユキ
ヒロユキは共和国により異世界から喚ばれた勇者で、この4人は魔王を倒すためにパーティーを組み、ここまで闘い続けてきた
マリア「ついにここまで来ましたね・・・・・・」
カーン「長い道のりだったな」
エッジ「毎日毎日魔物と戦ってばっかだったけど」
ヒロユキ「だけどそんな日々は今日で終わりだ
僕はこの世界の皆のために魔王を倒す!!だから力を貸してくれ!!」
ヒロユキの言葉に三人は頷く
その顔には迷いは一切無く、自分たちの勝利を全く疑っていなかった
ヒロユキ「それじゃあ行こう!!」
マリア「あの・・・・・・勇者様」
魔都に入ろうとしたヒロユキの足をマリアの言葉が止める
ヒロユキ「どうしたんだい?マリア?」
マリア「その・・・・・・絶対に勝ちましょうね!!」
ヒロユキ「あぁ!!もちろんだ!!」
マリアは口ごもり、言いたい言葉を飲み込む
マリア「(・・・この思いは今は邪魔になる
この戦いが終わったら言おう・・・・・・勇者様が・・・ヒロユキ様が好きだと)」
マリアは秘めたる思いを隠し、4人は魔都へと足を進めた
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