829人が本棚に入れています
本棚に追加
「とりあえず、先に進めないように壁を張る…少しで良いから、奴らの気を逸らしてくれ」
「うん、やってみる…〔それは小さくとも、侮どれば多くを失う強き力・ウ・インパクト〕!」
――ボオォン!
魔物よりか手前の所で、アリアは無属性魔法の小規模爆発を起こす。
ネズミの形をしてるのもあり、やはり音には敏感らしい。
爆発音を聞いて、魔物達はピタリと立ち止まり、辺りを見回している。
――この世界の魔法は、少し変わっている。
初級>下級>中級>高級>上級>最上級>神級
このようにランク分けされている上に、詠唱詩は初級から徐々に長く唱える状態になる。
無詠唱というのもあるが、必ずと言っても良いほど、属性ランク分けの言葉と技の名前を言わなければならない。
属性ランク分けの言葉は、言ってしまえばあいうえお。
ア行は無属性
カ行は火属性
サ行は水属性
タ行は土属性
ナ行は雷属性
ハ行は風属性
マ行は闇属性
ラ行は光属性
を表しており、
一の段が初級、二の段が下級、三の段が中級、四の段が高級、五の段が上級になる。
最上級はそれなりに威力にバラツキがあるため、一の段と、その階級ごとになっている。
神級はあまり出回っていないのもあって、詳細は不明となっている。
が、ここ近年使い手が増えていると言われている。
この言葉を必ず入れなければ、魔法は発動しない。
だから完全無言の魔法詠唱は無いものとされている。
それが、このランテージでの魔法の規律。
アリア曰く「なんかダサい」
最初のコメントを投稿しよう!