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突然、心臓の一動作分だけ、胸が痛んだ。
まるで心臓に太めの針を刺されたかのような痛みに、思わず胸を押さえて屈んだ。
けれども、その後は全く痛まない。
むしろ、緊張したからなのか、体が熱くなってきた。
…病気じゃないよね?
魔物は、今来ている分はメイが倒したみたい。
私が来たことで、魔物の気がそれてくれた…んだといいな。
荒くなった息を沈めるために深呼吸、深呼吸。
すー、はー、すー、はー……
……少しは、落ち着いた気がする。
今のアリアになって、前よりか気が動転しやすくなってるみたい。
今後気をつけなきゃなぁ。
そう思いながら、私は立ち上がってみて――?
『あ』
「…へ?」
気づけば、目の前に不可思議なものがありました。
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