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『何といわれてもねー』
『“世界”から、僕達の事聞いてない?』
『僕達アリアをお手伝いさん隊ー』
『僕達をアリアが手助けさんー』
うん、混乱してきた。
けど、多分ヨウラが言っていた世界修正の力の事…だと思う。
…じゃあ、これが“皆さん”?
この、5cmくらいの球体生物が。
『うーん、これ解ってない顔だよ?どーする?』
『ならさー、ならさー』
『メイ、よろしくー』
「…え?!」
突然出てきた名前に、私は驚いた。
直ぐに、横にいるメイの方に顔を向けた。
――メイは、驚いた顔で私を見ていた。
その周りには、数匹だけだけど、頭や肩に乗ったりしている“皆さん”がいる。
しかも、私の周りにいた数匹の“皆さん”が、メイの所に行って旋回していった。
単調な彼らの顔は、明らかな喜びが浮かんでいた。
「……え、これ、どういう……?」
「……見えるようになるのが、突然だな」
――おい、出た一言目の言葉がそれか。
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