異世界転生モノは始めに死ぬのって多いよね。

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「やっておきますが、貴方に渡す力を決めませんといけないですね。 転生させなければなりませんし」 「そうそう、この状態から転生なの?それとも赤ちゃんから?私、今20なんだけど」 「ええと、あちらの世界は、大抵は年齢が10の時から魔法を習い始めて、15の時に魔力が強いものと弱いものが別れ、進路を決めて行き、20で卒業します。 ですので、やや余裕を持って、入学から5ヶ月ほど早い状態での15歳頃からの転生にしようかと思っています」 ほうほうなるほど。 つまりは少なくとも5歳サバが読めるという訳か。 「こちらの希望としては、容姿や名前、家族などは、『もしもあちらの世界で産まれていたら』というものとさせていただきます。 あちらの世界に対する知識はそれ相応の物と、 世界にとって、どれほど異常になっているかに対する知識、 多めの魔力量、質もよい状態にしましょうか? 身体能力も高い方がいいでしょう」 「その方がいいだろうけど、あまり魔力量は増やさなくていいと思う。 下手に多いと、他の転生者の様になる気がする。 質も、私がこれから努力して会得したい。 身体能力も同じ。 私は最強でありたいわけじゃないからね。 ……けど、可能性は欲しいかな」 ……下心はもちろんあります。 「そうですか……では、そのようにしてみます。 私が介入してあちらの世界に送るので、量などは通常の方より多くなりやすいですし、延び代の幅は広いので、多くを会得しやすいでしょう。 私が貴方に力を与えるということは、世界の一部を受け入れると同義となりますから」 さらっとこいつ、凄いことを言った気がする。 というか、それってつまりは“神”と同じじゃね?あんた……
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