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その後に、明確な魔法にするために、型を取るための詠唱をする。
無詠唱は型抜きをしないで、手でその(魔法の)形を作る感じかな?
どちらにしろ、暗記って大変だよね。
だから、一つの詩だと思う事にしてる。
「〔それは君の名残。君の欠片。君という物を作り出すための、たった一つの器〕」
詠唱を諳んじている最中に、ふと気づいた。
地面に、小さな土のような球体に簡素な顔(・_・)がついた精霊がいる。
しかも一匹だけじゃない、数匹私を見ていた。
何となく、魔法発現をお菓子づくりのイメージをしていたから、その子達に手伝ってもらうイメージが何となく浮かんだ。
多分、土の精霊だろうしね。
丁度よさそう。
「〔大地に生かされたのなら、大地に還るが定め。その魂が、安らかに眠ることを願って――〕」
さて、焼き上げ(魔法名)ますか。
『あいあいさー』
隠し味に、修正してあげたいっていう思いを乗せて。
「〔ツ・リユースヴァル〕」
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