浄化とかって大抵光か炎のイメージだよね

30/58
前へ
/179ページ
次へ
その後に、明確な魔法にするために、型を取るための詠唱をする。 無詠唱は型抜きをしないで、手でその(魔法の)形を作る感じかな? どちらにしろ、暗記って大変だよね。 だから、一つの詩だと思う事にしてる。 「〔それは君の名残。君の欠片。君という物を作り出すための、たった一つの器〕」 詠唱を諳んじている最中に、ふと気づいた。 地面に、小さな土のような球体に簡素な顔(・_・)がついた精霊がいる。 しかも一匹だけじゃない、数匹私を見ていた。 何となく、魔法発現をお菓子づくりのイメージをしていたから、その子達に手伝ってもらうイメージが何となく浮かんだ。 多分、土の精霊だろうしね。 丁度よさそう。 「〔大地に生かされたのなら、大地に還るが定め。その魂が、安らかに眠ることを願って――〕」 さて、焼き上げ(魔法名)ますか。 『あいあいさー』 隠し味に、修正してあげたいっていう思いを乗せて。 「〔ツ・リユースヴァル〕」 ―――――――――――― ―――――――― ―――― ――
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!

829人が本棚に入れています
本棚に追加