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ただの短剣じゃなくて、バッサリ切れる剣とかないかな?
あるわけないだろうけど。
うーん……おわ?!
え?なんで手が剣になってるの?!
いや、欲しいとは思ったけど…ま、まぁいいか…
突然、光の帯状だった両手が、頑丈な両刃の剣に変わっていた。
だから試しにその腕を少し、黒い塊に突き立てた。
僅かに感触が伝わるけど、すんなりと両手の剣は黒い塊を貫いた。
すぐに抜くと、刺した所からは、キラキラと緑色の光の粒子が舞って、一つの輪郭のみになった。
――これで、いいんだろうか?
まあ、やってみなきゃわからないよね。
とにかく、もっと剣を突き立てて、貫いて、薙払ってみる。
黒い塊は簡単に私の両手の剣によって解かれて、多くの緑の粒子に変わって、消えていった。
『周りから崩すのは良いけどさー』
『そうやるなら、核を壊す方が手っとり早いよー?』
とにかく切っていったら、どこからともなく精霊が飛んで、頭に近い所を旋回している。
あ、修正中も精霊って普通にいるのか。
『そりゃあ、僕達はどこにでもいるよ?』
そうですか。
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