浄化とかって大抵光か炎のイメージだよね

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*  *  *  *  *  * 兵士達がやる気をなくした中、僅かに勇気と信念を湧かせた兵士達は、 叫びながら遠くから飛ばされ、巨大化した魔物の背に着地した、確かな主の一人を見ていた。 「へ?」 「え?」 あまりにも唐突なことに、思わず情けない声が出てしまう。 「あれって……」 「ああ、そうだよな……?」 折角湧いた勇気が、唐突すぎる出来事に、思わず抜け出てしまう。 緊張感も、その瞬間は全く無くなっていた。 「――お前等、戦う気がないならとっとと退却しろ!」 そう言ってきたのは、まだ若い兵士達にとっては先輩に当たる兵士だった。 隊長職ではないが、彼も指導する側。 先ほどの隊長の言葉を聞いたのに、上を見て呆けていた兵士の身を案じてきたのだろう。 「で、ですが…」 「あれ、アリア様、ですよね…?」 「はぁ?!なんでアリア様がこんな、所……に?……え?」 魔物の背の方に、若い兵士は指を差し、兵士は目を細めながらも魔物の背を見る。 「んん?」 巨大なため、あまり遠くないのもありよくは見えないが、背にはもぞもぞと動く、小さな人影がある。 その人影は、太陽に照らされて見えたのは、見覚えがもの凄くある色の髪をしていて―― 「あ――ああああああ、アリア様~~~~?!」 その出来事に、思わず叫んでしまう。
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