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私は今すごく気まずい。
「……」
「……」
「……」
『睨み合ってるねぇ』
今、私の目の前ではメイ、コーネール、そして金髪メイドの婦長さんが睨み合っている。
「今、何て言った?」
「ですから、トワレの森を視察する人物を、アリア様とメイ様にすると、アーゼン様からの通達です」
「なぜ、アリア様とこの護衛がお二人でなのですか?!」
「コーネールはお黙りなさい。主からのご命令です。それに、拒否権は無いはずですわよ?」
「……今行くのは、控えたいのだが」
「主からのご命令です。拒否権はありません」
「……」
婦長さん恐え……お父様命令で押し切ったよ。
――あの後、私は医者の人に別状はないかを見てもらって(気を失っていたんだし)、とても身軽な服に着替えてから、この応接間に居る。
何故かスカートに、透けないレギンスを履いてます。
動きやすいから好きだけど。
そこには紅茶を用意して控えていたコーネールと、私と同じく医者に診てもらったメイがいた。
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