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そんな中で、現れた婦長さんの言葉によって、今現在、冒頭の状態になっている。
私は正直、質問責めがくると思ったんだけど……
「とにかく、決定事項であるとの事です。
ただ、アーゼン様お一人によるピッドの葬儀が終わり次第……ですが」
「え、お父様が?」
「はい。……長年魔法を使っておられる所をお見かけしておりませんが、今回はアーゼン様が執り行うと」
「あの量を、一人で……?」
一つの巨塔が瓦解したような量を、たった一人で……
それは、酷く大変な行為のような……
普通の一般車両くらいの量ならともかく、あの多量のピッドを……
「それと、メイ様にはこれを、と、主から預かっております」
そう言うと、婦長さんは一つの小さな薬瓶を差し出した。
「これは……ありがたい。そう伝えてもらいたい」
「既に、感謝の言葉を言われたらば、遠慮はいらない。との言葉も仰せつかっています」
「……」
あ、メイ、軽く顔顰めてる。
……お父様の先読みさりげなく凄いなぁ……
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