森は魔物を喰うそうです

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「……魔術が仕込んであるローブか?」 「ええ。お二人だけ向かわせるのですが、万が一のことを考えて、との事の様です。数が揃えられないため、お二人になってしまうとも申しておりました」 「うん?魔術が……?どこで解ったの?」 「魔力を目に軽くでいいから集中させてみろ」 言われた通りに、魔力を軽く目に集中させる。 すると、黒いローブには何重もの魔法陣が、淡い光のようなものとなって浮かび上がって見えた。 その近くに、ただ半透明なだけの、比較的ちっこい精霊も見える。 つまり、これは…… 「魔具?」 「そう。見えただろ。風の術式が仕込まれてる、しかも、結構な上物だ」 魔具は、その名前の通り、魔法が込められた道具の事。 その魔法陣はとても細かく描かれていて、よくよく見ると、どことなく薄い黄緑色の光がある気がした。 そこで使われている文字は、ランテージの言葉…ローマ字を、少し文字と形状を変えた感じになって、ある意味ひらがなのような文字使い担っているのが、この世界での共通言語であり、共通な文字だった。 いわゆる、ローマ字とかが、なんか混ざって合わさったみたいなものかな?感じの部首とかみたいな感じ。 母音と子音を、一つに組み合わせて初めて一つのひらがな文字として読む感じになる。 漢字はないけど、いくらかの物の言葉とかは、模様のような簡易的な文字になってかかれることが多い。 ただ、大半はそれを覚えきらないから、通常はひらがなだけで書かれるせいか、文字量はやたらと多くなるけどね。 区別?大抵ニュアンスだ。 それを考えると、漢字って凄いという台詞がでてくる。 本当に分かりやすいから凄いね。覚えきらないけど。 一応、全国統一みたいになってるから、現代語って呼ばれてる。 ……ただ、ここに書かれているのは、それとは違う。 まるで英語とか、アラビア語とかみたいな文字の羅列……これから本格的にならう言語だと思う。 なんて書いてあるのか解らない。
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