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「どこに行かれるつもりですか?」
「んー……ちょっと田舎の方まで。
大丈夫、この領地は強い魔物は出ないしね」
「そうですか。本日の稽古は済みましたし、夕食時までにお帰りください」
「わかった、なるべくそのようにするわ」
「では、お気をつけて行ってらっしゃいませ」
後を継がないにしても、貴族としてのそれなりの事はたたき込まれていて、さっきまで作法の稽古とかをやらされていた。
といっても、ほとんど出された課題をただ軽くこなす、という感じだけどね。
どうやら聞くところによると、飲み込みが早いらしい。
それにしても、違和感のない状態。
新しい環境、新しい体、新しい生活…
なのに、混乱とかするわけでもなく、違和感無く受け入れて、進んでる。
「ははは…なんだかなぁ……」
確かに、これは……転生前の私が、否定されるみたいだ……
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