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「普通なら入れないだろうな」
さらっと言ったよ……アレー?
メイはオーロンに普通に入れる状態だと、なんか思い込んでたけど…え、ほんとどうするつもりなのコレ。
酷いとガイア夫人に言った言葉がただの道化になるよ。恥ずかしい。
「……こいつ、絶対入るの無理だろって思ってるだろ」
「え、ウウン、オモッテマセンヨ」
「露骨だな……入学には別の方法を使えばいい。幸い、あそこは特殊枠もある。ただ、トワレの森が最悪の状態になっていたら酷いと守りきれないって言うだけだ……」
「へ…?あ、そうなんだー…… ……なんだろ、この後大変な目にあう気しかしない」
「奇遇だな。俺もだ」
なんだー、良かったような……うん、よくないね。
大変なことになる予感しかしないよ…
「それにしても特別枠なんてあったんだね。どんな感じの枠なの?」
「体質とか血縁でしか得られない様な力を持つ奴用の枠だ。
俺には、こいつらが居るからな」
メイが指をくるくると動かすと、スィっと、光の精霊が近くに寄った。
ああ、そうだった。
私もメイも、精霊使いなんだっけ。
「メイ師匠、その内で良いからそっち方面のアドバイスもよろしくお願いします」
「自分で考えろ」
「え、ちょ、即答?!拗ねてる?!」
「何でそうなる……」
それしか考えられないじゃないか!
「どう考えても、私が魔力も多目にある上に精霊使いだからっていう僻みかと思った」
「安心しろ。それは無い」
「あのー……」
「本当に…?」
「なんだその目は」
「ナンデモナイケド……?」
「うそつけ」
「もしもーし」
「言いたいことがあるなら言え」
「それでこの後どうやってやり過ごすのかと気になった」
「も―――しも―――し!」
「そのための。あの鈴だ。一応サポートくらいはする」
「……私メインで行くのね……?」
「あたり前だろ?」
「決定事項?!」
「文句があるなら俺を一度倒してから言え」
「……あ、うん、今までの経験からして、無理だや……」
「なら黙っていけ」
「はーい」
「……無視するなよ……グスン」
関わると面倒だから、無視して普通に歩いてました。
なんかいじけて道端で転がってたけど、気にしたら負けということにしておいた。
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