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そして、先日辺りからアリアはその自主鍛錬期間に突入した訳なのだが……
「…自主練といっても、何からやろう」
全くの無計画だった。
「“今までの私”の状態だと、初級は普通に出来る、下級も一通り。中級もそれなりかな?
けど、質を高めるための練習は毎日行ってる、体力作りもそれなりに出来る…さすが私、自分の実力は辺りに無闇に見せつけてない。
おかげで成績は平均値だわ」
この世界の魔法は弱い順に、初級<下級<中級<高級<上級<最上級<神級となっている。
才能が無いとされる人は、下級まで出来ても中級の魔法を会得することが出来ない。
なので、アリアは一般で言う才能有りと言うことになる。
貴族とかそういうのを無視して、自分に出来る限りの努力をする。
ただし、厄介ごとは無視したいから平均までしか出さない。
何か言われようとも無視すりゃ良い。
そんな私の性格が出ている“過去の私”に、思わず感嘆しそうになる。
けど、努力しないと自分の能力は上がらない。
そういう道を選んだ私だけど、正直学校の先生はあてにならない。
(私に才能がないと見限ってやがるからなぁ、あの教師達)
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