829人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
教師は強い奴には将来性を見込んで懇親的に教えているが、貴族なのに平均程度の実力の私は才能がないと、兄と見比べ、評価している。
実際は才能はある事になるのだが。
そして、アリアはそれを無視してきた。
何故かって？そりゃあ…ねぇ？
とにかく、まともに教えをしてくれるような人は、居ないにも等しい。
家だと、別に強くなくても良いという偏見があるのか、まともに取り扱ってくれない。
その上このヤシャールにはギルドがない。
平和だから、自分達で事足りる。
それに、ワーズウェルト家に言えば大半何とかなるのだ。
正直、要らないのが本音。
（くそう、これじゃぁまともな修行が出来ない）
アリアの勘だと、本は頼りにならない。
一通り勉強してはいるが、独断と偏見で成り立っているからか、魔法の本性を見抜けないでいる。
それに他の教科書も、理解するにはどこかが抜けている。
そんな気がしてならない。
――世界と話している時は気づけなかった。
自分は今まで戦うことに関して、例え伸び代をもらえたとしても、あまりにも、無知だという事に。
何を、どう修行したら効率がいいのか、最善策であるのかが全く解らない。
最初のコメントを投稿しよう！