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確かにこれだと神様スペックとかに頼りたくなる。
何もしなくても、自分が考えなくても簡単に出来てしまうのだから。
考える事すらも。
……ただ、そういう物には頼りたくない。
アリアにとって、それは逃げだと感じていた。
(私には師が必要だ…この世界で、どうしたら強くなれるのか、どうやれば多くを知れるかの、師が……!)
そう考えても、この領地から出れなければおそらくは師を得るのは難しいだろう。
アリアは別に、才能が無くて良いと思っている人しか、ここにはいないから。
――とりあえず、初歩の初歩、体力作りと魔法を素早く出せるかの練習でも積んでみることに決めて、アリアはヤシャールの南にある林に向かっての魔力操作を使った全力ダッシュをするのだった。
(成長フラグ立て!立て立て立て立てフラグ立てフラグ立てフラグ立て!!成長フラグううううぅぅ!)
…やましいことを考えながら。
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