829人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
少しの間を置いて、アリアは自分の部屋に隠し持っていた、修行用の木刀を手にした。
最近じゃメイと打ち合うほどに上達したためか、良く手に馴染む。
――思い出したことがある。
仲良くなりそうな子が居ると、嬉しくてよくコーネールに報告していたのだ。
その後は、仲良くなるわけではなく、避けられるのが主だった。
つまり――……
深呼吸をするかのように、息を吸い、そして――
「――コーネール、あんたのせいかああああああぁぁぁあ!!」
その怒声と共に、アリアは部屋を出て、コーネールが走っていった方へと走って向かった。
……寝巻のまま。
最初のコメントを投稿しよう!