過保護とは酷く厄介なものだ。

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+  +  +  +  +  +  +  + 「…これで良いか」 アリアの家からはそれなりに離れた町の民家。 そこは安いのが売りで、全体的に質素な一室内では、多く混ざり合った草の香りがしていた。 その室内では、メイが薬品を調合し、瓶詰めを終えた所で、僅かに薬草の香りが和らぐ。 器具の片づけをしていると、ふと、メイは何かを感じ取る。 「……」 無言のまま、器具や薬を手早く全てをリュックに納めると、窓から静かに脱出した。 1分後 「…この部屋だな(小声」 「ええ、間違えありません(小声」 「では、突入――(小声」 小声と共に、扉の脇に立っていた兵士が、扉を勢い良く開けた。 「すまないが我々と来てもら――あれ?」 「な、誰もいないだと?!探せ!既に領地の周りは包囲してある!まだこの領地内にいるはずだ!」 「わかりました!虱潰しに探していきます!」 バタバタバタバタ……
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