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「…これで良いか」
アリアの家からはそれなりに離れた町の民家。
そこは安いのが売りで、全体的に質素な一室内では、多く混ざり合った草の香りがしていた。
その室内では、メイが薬品を調合し、瓶詰めを終えた所で、僅かに薬草の香りが和らぐ。
器具の片づけをしていると、ふと、メイは何かを感じ取る。
「……」
無言のまま、器具や薬を手早く全てをリュックに納めると、窓から静かに脱出した。
1分後
「…この部屋だな(小声」
「ええ、間違えありません(小声」
「では、突入――(小声」
小声と共に、扉の脇に立っていた兵士が、扉を勢い良く開けた。
「すまないが我々と来てもら――あれ?」
「な、誰もいないだと?!探せ!既に領地の周りは包囲してある!まだこの領地内にいるはずだ!」
「わかりました!虱潰しに探していきます!」
バタバタバタバタ……
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